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特殊コンテナの世界:多様なコンテナが支える現代物流 コンテナブログ#013

2024-09-25
皆さんこんにちは!

一般的に海上コンテナといえば、ドライコンテナやリーファーコンテナが思い浮かぶと思います。また、コンテナに入らない、収め難い荷物にコンテナがどうしているのか気になるかと思います。そこで今回はドライコンテナやリーファーコンテナ以外にもある特殊なコンテナをいくつかご紹介したいと思います。
フラットラックコンテナ:Flat Rack Container

フラットラックコンテナとは、側面(長手面)の壁と屋根がなく、両サイドにあるパネルが折りたためる開放型のコンテナです。このため、左右および上方からの荷役が可能で、大型貨物、重量物、長尺物、かさ高貨物など、通常のドライコンテナでは積載が困難な貨物の輸送に適しています。

また、両サイドのパネルを折りたたむことにより、回送時にコンパクトになることで輸送コストを削減できます。ただし、フラットラックコンテナはその特殊な形状のため、他のコンテナと積み重ねられないことが多く、船倉内でのスペース効率が低下しやすいため、海上輸送では割増運賃が適用されることがあります。20フィートと40フィートの2種類があり、用途に応じて選択可能です。

日本国内の特殊な輸送需要に対応するため、12フィート鉄道コンテナを積載可能な特許技術を持つラック貨物コンテナも存在しており、これにより国際輸送においても効率的な運用が可能となっています。
オープントップコンテナ:Open Top Container

オープントップコンテナとは、天井がない特殊なコンテナです。この構造により、上部から直接荷物を積み下ろすことができるため、高さのある荷物や重量物の輸送に最適です。通常のコンテナでは対応が難しい大きさや形状の貨物に適しています。

通常の荷役はフォークリフトを使用することが多いのですが、重量の制限や積み荷の性質等によりフォークリフトの利用が困難な場合があります。その際に上部からクレーンにて積み込むことが可能になります。

オープントップコンテナは、大型の建設機械や工業製品、長尺物など、通常のコンテナでは積み込みが難しい貨物に利用されます。また、オープントップコンテナは積み重ねができるため、保管スペースの有効活用も期待できます。
ISOタンクコンテナ:ISO Tank Container

タンクコンテナは、液体や気体を安全に輸送するために設計された特殊なコンテナです。ISO規格に基づいて製造されており、石油化学製品、食品原料、飲料水、ガス類、医薬品など、多種多様な液体や気体の輸送が可能です。このコンテナは、海上、道路、鉄道を利用した複合一貫輸送に対応しており、一時的な保管設備としても使用できます。

タンクコンテナは一度に大量の輸送が可能で、20フィートのドライコンテナと比較しても、最大26KLの積載容量を誇ります。(20フィートドライコンテナはドラム缶利用で16KL)パレットなどの廃棄物が発生しないため、環境にも優しい輸送手段です。また、積替えなしでDoor to Door輸送が可能で、積替え時の漏洩リスク、労働時間、コストを軽減できます。


まとめ

今回、様々なコンテナをご紹介しましたが、大体のものがコンテナで輸送できるということです。むしろコンテナ船でコンテナの規格に合わせて輸送することの物流上のメリットがいかに大きいのか、またスタンダードな輸送システムとしてコンテナがある、ということがわかること思います。ありがとうございました。
※ちなみにコンテナで輸送できないものは一部の危険物です。詳しくは危険物船舶運送及び貯蔵規則(e-GOV 法令検索

弊社のコンテナ販売ページでは、今回の特殊なコンテナは現状取り扱ってはおりませんが、ドライコンテナ、リーファーコンテナ等、皆さまのビジネス、ライフスタイルに新たな価値を提供するコンテナを各種取り扱っております。ぜひ一度ご覧ください。

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