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タフなコンテナを支える素材の話 コンテナブログ#011

2024-09-02
みなさんこんにちは!

今回は頑丈なコンテナの「素材」について、お話しできればと思っています。

海上輸送のみにとどまらず、今や倉庫、保管庫、ガレージなど様々な用途に活躍しているコンテナですが、その素材は一般的に、外板にはコルゲート状のスチール鋼板、床材には合板が使用され、これらの素材は風雨に強く、長期間の使用にも耐える頑丈なものです。

リーファーコンテナ(冷凍・冷蔵コンテナ)には、外装にステンレス鋼板(MGSS)や耐候性鋼板(COR-TEN A)が使われており、内装にもステンレス鋼板が使用されています。これらの素材の間には、発泡ポリウレタンが注入されており、優れた断熱効果を発揮します。

それでは、スチール、ステンレス(MGSS)、耐候性鋼についてご説明します。
◆スチール(鋼 はがね) : steel

スチールは、鉄に0.02%〜2.14%の炭素を加えた合金で、微量のマンガン、リンなども含まれています。日本では「鋼鉄」や「鋼」とも呼ばれています。
この素材は、加工性に優れ、曲げやねじりにも強く、変形しにくいという特徴があります。また、重量に対する強度も高く、海上コンテナには最適な材となります。ただし、ステンレスやアルミニウムと比べると酸化しやすく、錆びやすいというデメリットがあります。しかし、適切な塗装を施すことで、錆びにくくすることが可能です。


◆ステンレス鋼(ステンレスこう) : stainless steel

ステンレス鋼は、鉄に10.5%以上のクロムを加えた合金鋼で、炭素含有量が1.2%以下の鋼と定義されています。日本では単にステンレス、ステンとも呼ばれ、かつては不銹鋼(ふしゅうこう)と呼ばれていました。
この素材は耐食性がある、つまり錆に強いというのが最大の特徴となっています。つまり屋内外を問わずに様々な環境で使用しやすい素材となっています。また熱伝導率が低いので、耐熱性、保温性に優れています。冷凍、冷蔵が可能なリーファーコンテナにはぴったりの素材であると言えます。


●MGSS(Muffler Grade Stainless Steel)マフラーグレードステンレス鋼

MGSSというのはステンレス鋼のグレード、種類を指し示すものです。ステンレス鋼は約200種類程度に分類され、車のマフラーで使用できるクオリティのもの、ということです。ここでは深くは触れませんが、「SUS304」「SUS409」などで検索してみれば詳しくわかるかと思います。※参考「ステンレスの種類」ステンレス協会より


◆耐候性鋼(たいこうせいこう) : COR-TEN A

MGSSと耐候性鋼は鋼表面に安定した錆(安定錆)を形成することで、塗装なしでも錆びにくい特性を持つ鋼です。さびで錆を防ぐという画期的な鋼です。「COR-TEN A」のAの部分が種類、規格をあらわしています。リーファーコンテナにはA企画のものが一般的に使用されています。※「COR-TEN」はUSS社の商標となります。
まとめ

コンテナの頑丈さや強靭さは、これらの高性能素材によって支えられています。用途に応じた適切な素材が選ばれていることで、コンテナは長年にわたって安全に使用することができます。コンテナと何かを比較する際にもこういった素材に注目してみるのも良いかと思います。

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