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中古コンテナについて解説! コンテナブログ#010

2024-08-09
みなさんこんにちは!

今回は「中古コンテナ」について、お話しできればと思っています。

中古コンテナとは、主に海上輸送に用いられるコンテナで、通常5年から15年程度使用されたものを指します。

そもそもコンテナは、その誕生の歴史(注1)において「海上コンテナ」と呼ばれており、海上輸送を安全で効率的にするために、設計されています。

海上輸送の際に懸念される、揺れによる衝撃や天候(雨や波風など)による腐食などに耐えうるよう設計されていますので、こと陸上においては頑丈・頑強であるということができます。しかしながら、どうしても傷や錆の発生を避けることは出来ません。

これが中古コンテナの概要です。

概ねご理解を頂けましたら幸いなのですが、ここで改めて…

どうして5年〜15年なのか?(それで売却なのか?)
というところを説明させていただきます。
皆さん「コンテナの寿命はもっとあるはずなのに、どうしてこの年数なのか」「もっと海上輸送で使えるのではないのか」と思いませんか?

これに関して、理由は種々あるみたいですが、一例としてご説明をしていきたいと思います。

コンテナ船に乗っている海上コンテナの所有者は誰なのか?

まず「コンテナを売却するのは誰なのか?」という点を考えます。海上コンテナの所有者を以下に示します。
 ○コンテナ船所有の船会社
 ○海上コンテナリース会社
 ○荷送人の直接所有
 ○非船舶運航業者
などがあります。この中で海上コンテナリース会社が世界のコンテナの約52%を所有しているみたいです。(2017年時点:注2)
つまりですね、海上コンテナの半数以上はリース契約で運用されているということになりますね。

そして、海上コンテナリース会社の大半は、コンテナを通常10年〜12年かけて減価償却するそうです。

ということは、世界のコンテナの半数以上保有するリース会社が、減価償却したコンテナを卸している。

と概ね考えられます。

海外のコンテナ販売会社やコンテナリース会社、海運事業者のサイトをたくさん調べさせていただきましたが…
○海上コンテナのほとんどは最大10年〜12年間貨物の輸送に使用され、その後は売却、廃棄される。
○海上コンテナの平均寿命は25年程度で、手入れ等をしっかりすれば35年〜50年はしっかり使用できる。
○常に海上輸送で使われているコンテナもあるし、倉庫やヤードで多くの時間を過ごすコンテナもあるので使用期間と品質は一致するわけでもない
○5年〜10年の美品コンテナはコンテナの需給のズレや各種契約等の都合により発生する
こういったことがわかりました。
まとめ
今回は「中古コンテナはどのくらい中古なの?」というテーマでお話をさせていただきました。
海上コンテナの寿命に対して使用年数が短いのは、海上輸送というのが陸上輸送に比べて非常に過酷で大変だということを物語っています。海上輸送におけるコンテナの落下、紛失事故等も陸上に比べてリスクが大きいようです。なので、できるだけ新しいコンテナで海上輸送をするようにしてコンテナの新陳代謝を高めているように感じました。コンテナはリサイクル性が高いから可能であると思います。

逆に、私たちが陸上で使用する分にはこれ以上無い安心と信頼を寄せることができるのでは無いでしょうか。寿命の半分も使用していない中古コンテナを新品よりもお手頃に手にすることができるというのは、非常に価値があると思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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