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プレハブとコンテナハウスの違い〈前編〉コンテナブログ #008

2024-08-03
「プレハブとコンテナハウスって何が違うの?」

というお問い合わせをここ最近頻繁にいただきます。お問い合わせ、いつもありがとうございます!

みなさんこんにちは!
と、いうわけで今回はこの「プレハブとコンテナハウスの違い」についてご説明させていただきます。
※今回のブログ、長いので前後編となります。
まずは、言葉の意味から確認していきましょう。

プレハブは、プレハブ工法を用いた建築物のことでして、プレハブ建築(プレハブ住宅)と呼ばれています。
そしてプレハブ建築とは、

従来の建築方法に比べてより多くの部分に「プレファブリケーション」という手法を適用してつくられた建築のことをいいます。

prefabrication:pre-(あらかじめ)fabrication(製作すること)

つまり、あらかじめ部材を工場で生産・加工し、建築現場で加工を行わず組み立てる建築のことをいいます。 



また、プレハブ建築は構造部材の種類などによって以下に分類されます。

①木質系木材によるパネルなどを主要構造部材とするもの
②鉄鋼系:鉄骨の柱、梁に壁パネルを用いるなど、鉄骨を主要構造部材とするもの
③コンクリート系:PC板(工場生産コンクリートパネル)などを主要構造部材とするもの
④ユニットハウス(ユニット系):鉄骨または木材をフレームとした箱(ユニット)を建設現場で連結して完成させるもの

ここで注目!ユニットハウスとは?

④ユニットハウスとは、部品を⼯場で⽣産して現場で組み⽴てを⾏うプレハブ建築の中でも、鉄⾻または⽊材をフレームとした箱(ユニット)まで⼯場で⽣産し、建築現場でそれを連結して完成させるものを指します。

工場で構造体まで完成してくることで、プレハブ建築の中でも最も現地での工期が短く、移設もしやすいという特徴があります。プレハブ建築(ユニットハウス建築)について、なんとなくご理解いただけましたでしょうか?感の良い方は理解されたかもしれません。

つまり、
結論からお伝えしますと、実は、コンテナハウスとは、
プレハブ建築(ユニットハウス)の1種になります。

ユニットハウスの構造体にコンテナを活用したものを指します。
あくまで、上位概念がプレハブ建築(ユニットハウス建築)であり、その中のコンテナハウス建築といった感じでしょうか。
そもそもコンテナとは、
世界中の物流を繋ぐための規格化された鋼鉄の箱ですが、これを建築物に応用したのがコンテナハウスというものになります。

建築物は本来『不動産』とも言われるように、
建築する土地に定着し、そこから動かすことは想定されていませんが、コンテナはそもそも物流の為に規格化された鋼鉄の箱です。船に載せて世界中へ運ぶことが可能です。

コンテナハウスを活用することで、
建物は土地から動かせない『不動産』という概念から、国内のみならず世界中へ運べる『移動産』という新たな価値を生み出すことができる点に、弊社はとても関心が高いのです。
ちなみにですが、
コンテナをコンテナハウスとして最初に発明、実用化した人は定かではありませんが、公式文書として記録が残っているものとしては、以下のものがあります。

 1987年11月23日、米国人の発明家であるフィリップ・C・クラークは「1つまたは複数の輸送用コンテナを建設現場での居住可能な建物に変換する手法とその製品」(Method for converting one or more steel shipping containers into a habitable building at a building site and the product thereof)として米国で特許申請を行っており、1989年8月8日付けで「特許4854094」として付与が行われている

とのことです。
しかしながら、1985年のSF映画「スペース・レイジ」のセットとして利用されていた、ということがあったり、
イギリスの建築家ニコラス・レイシーが1970年代に輸送用コンテナを使用して居住可能な住宅を建設するというコンセプトに関する論文を書いているだとか、色々とあるみたいです。1956年にマルコム・マクレーンがはじめたコンテナ輸送から30年近くでコンテナハウスのアイデアが生まれていたということですね。

と、いうことで後編に続きます。
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