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【コンテナ好きのためのコラム】01「コンテナは20世紀最大の発明」の話

2022-02-10
カテゴリ:コンテナ事業
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 みなさま、「コンテナは20世紀最大の発明のひとつである」と聞いたことがございますか?
今回はなぜコンテナという鉄の箱が20世紀最大の発明とまで言われるようになったのかを考えていきます。
 
 はじまりは1956年、アメリカのニュージャージー州ニューアーク港で58個のアルミ製の箱が船に積み込まれました。その5日後にヒューストンに入港、そこに待ち構えていた58台のトレーラートラックがそのアルミ製の箱を載せて目的地に向かった–––
これがコンテナを使用した物流(コンテナリゼーション)の始まりでした。
これを実現したのがコンテナの父とも言われるマルコム・マクリーンその人でした。
 
 このことがどういった意味を持つのか。1956年(昭和31年)頃の物流は、多くの人の手によって行われていました。港ではトラックが運んできた荷物を降ろし、船に積み込む際に荷物を積み直す。大小様々な荷物をバランスよく積んでいく作業に沖仲士(おきなかせ)と呼ばれる港湾労働者が従事していました。貨物船が貨物を降ろし、次の貨物を積み込みを完了するのに1週間、あるいはそれ以上かかったそうです。非常に手間と時間がかかっていますね。
 
 そこにコンテナという鉄の箱が起こした革命は、荷物を入れたコンテナを積んだトレーラーから、コンテナだけをそのまま船に積み込むという無駄のない仕組みに使われたところにあります。輸送手段にとらわれずにシームレスに荷物を目的地に運べる、ということです。またコンテナの大きさなどの仕様が世界で規格化されたので、世界中の港やトレーラー、鉄道などもコンテナを取り扱う為の機械化、標準化が進みました。
 
つまり、マルコム・マクリーンは、コンテナという鉄の箱の使い方を発明したのです。
 
 それによって輸送費が激的に削減され、各国間の輸出入(国際貿易)が活発になり、グローバリゼーションによる新しい経済が生まれました。また中国が世界の工場になった一因だともいわれています。
 
 ざっくりとした説明になりましたが、コンテナが起こした革命、そして20世紀最大の発明といわれる理由を少しでも感じていただけましたか?改めて考えてみると身近なものも海外製、海外産のものに囲まれていますよね。それらはコンテナリゼーションによって支えられています。
 
参考文献①【コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった マルク・レビンソン】
④【Wikipedia「ISO668」】https://ja.wikipedia.org/wiki/ISO_668
 
 ここからは所感になりますが、個人的にこの発明は規格の部分が非常に重要だったのではないかと思います。ISO国際規格としては1967年に導入されたそうで、参考文献①によりますとすったもんだが非常に詳しく記載されています。1956年から10年以上経過していますよね。そこから半世紀の時を経てコンテナは世界中を自由に、効率的に移動できるようになりました。自動車ですら右ハンドルと左ハンドルがあることを考えると、規格、ルールが世界規模で統一されるということのパワーを感じます。最後までお読みいただきありがとうございました。
 
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