近年、農業を取り巻く環境は大きく変化しています。
夏の猛暑や集中豪雨、台風、暖冬など、気象条件の変化によって、これまでと同じ方法では栽培や収穫後の品質管理が難しくなる場面もあります。
特に、温度や湿度などの環境条件が重要な農作物では、「どこで育てるか」だけでなく、「どのような環境で育て、管理するか」という視点も重要になります。
そこで選択肢の一つとなるのが、コンテナを活用した農業設備です。
農業用コンテナは、作物を栽培する施設としてだけでなく、収穫後の農作物を保管・管理するスペースとしても活用できます。
今回は、農業用コンテナの特徴や用途、実際の活用事例についてご紹介します。
農業用コンテナとは?
農業用コンテナとは、コンテナに空調・換気・照明・電源・棚など、用途に応じた設備を組み込み、農作物の栽培や保管・管理などに活用する設備です。
農業でのコンテナ活用は、大きく分けると次の2つがあります。
1.農作物を「栽培する」コンテナ
コンテナ内部に栽培に必要な設備を設け、農作物を育てるための空間として使用します。
例えば、温度や湿度などの環境管理が重要となる、きくらげなどの菌床栽培への活用があります。
栽培方法に合わせて、
・空調設備
・換気設備
・照明
・電源
・栽培棚
などを組み合わせ、必要な栽培環境をつくります。
棚を利用することで、高さ方向を含めてコンテナ内部の空間を活用できることも特徴です。
2.農作物を「保管・管理する」コンテナ
農業用コンテナは、栽培だけではなく、収穫した農作物を一定の環境で保管・管理する用途にも活用できます。
農作物によっては、収穫後も温度や湿度などを管理しながら保管する工程が必要になります。
そのため、用途に応じて中温用エアコンや湿度管理設備、温湿度計などを組み合わせ、農作物に適した保管環境をつくります。
農作物の種類や目的によって、必要となる温度・湿度などの条件が異なるため、それぞれの用途に合わせた設備設計が重要です。
なぜ農業にリーファーコンテナを活用するのか
農業用途では、「リーファーコンテナ」を活用する方法があります。
リーファーコンテナは、もともと温度管理が必要な食品などを輸送するために使われているコンテナで、断熱性や気密性を備えていることが特徴です。
その特徴を生かし、農業用途に合わせて必要な設備を組み込むことで、栽培や保管・管理のための空間として活用することができます。
また、コンテナはあらかじめ工場で主要な設備を取り付けたうえで現地へ運ぶことができるため、現地で一から設備をつくる方法とは異なる導入方法を検討できます。
新品だけでなく、状態や用途によっては中古リーファーコンテナを活用することも可能です。
既存のコンテナを別の用途に転用することは、資源を有効活用するという面でもコンテナならではの選択肢です。
農業で考えたい「環境を管理する」という視点
農業は、気温、雨量、日照など自然環境の影響を大きく受けます。
一方、コンテナ内部に断熱・空調・換気などの設備を設けることで、外部環境の影響を抑えながら、用途に応じた内部環境をつくることができます。
ただし、コンテナを使用すれば、どのような作物でも年間を通して安定して栽培・保管できるというわけではありません。
必要となる設備や能力は、
・農作物の種類
・栽培、保管方法
・必要な温度や湿度
・地域の気候
・設置場所
・電源環境
などによって変わります。
重要なのは、コンテナの仕様を先に決めることではなく、「何を、どのような環境で栽培・管理したいのか」から必要な設備を考えることです。
コンテナは、そのための「環境をつくる器」の一つと考えることができます。
農業用コンテナの活用事例
ピースノートでは、これまでにもリーファーコンテナなどを農業用途へ活用してきました。
40ftリーファーコンテナを活用した、きくらげ菌床栽培施設
40ftリーファーコンテナを、きくらげの菌床栽培施設として活用した事例です。
用途に合わせて既存設備を変更し、エアコンなどを設置。コンテナ内部には、空間を活用して菌床栽培設備を配置しました。
コンテナを「農作物を育てる環境」として活用した事例です。
▶ 40ftリーファーコンテナを活用した、きくらげ栽培の施工事例を見る
20ftリーファーコンテナを活用した、国産バナナの保管
国産バナナの生産に取り組む農園様へ、バナナの保管用として20ftリーファーコンテナを納品した事例です。
13~14℃程度の温度管理に対応する中温用エアコンを使用し、必要なときに噴霧できるミスト設備、コンテナ外部から確認できる温湿度計を設置しました。
こちらはコンテナを「収穫した農作物を管理する環境」として活用した事例です。
▶ 20ftリーファーコンテナを活用した、バナナ保管の施工事例を見る
農業用コンテナについて、もう少し詳しく知りたい方へ
農業用コンテナの特徴や設備、リーファーコンテナが農業用途で活用される理由について、当社の農業用コンテナ営業担当者へのインタビュー(動画)でもご紹介しています。
▶ スタッフインタビュー②「コンテナが農業で選ばれる理由」を見る
よくあるご質問|農業用コンテナ
Q1.どのような農作物に利用できますか?
農作物によって必要な栽培・保管環境が異なるため、個別の確認が必要です。
これまでピースノートでは、きくらげの菌床栽培やバナナの保管などにコンテナを活用してきました。
「この作物にコンテナを活用できるか」という段階からご相談いただけます。
Q2.中古のリーファーコンテナも農業に使えますか?
コンテナの状態や用途によっては、中古リーファーコンテナを農業用途に活用することも可能です。
必要な温度帯や設備、コンテナの状態などを確認したうえで検討します。
Q3.どのような設備を付けられますか?
用途に応じて、空調、換気、照明、電源、温湿度管理、棚などの設備を検討できます。
必要な設備は、栽培する作物や保管する農作物、使用環境によって異なります。
Q4.栽培だけではなく、農作物の保管にも使えますか?
はい。
農業用コンテナは栽培施設としてだけでなく、農作物の温度・湿度などを管理する保管スペースとしても活用できます。
実際にピースノートでは、20ftリーファーコンテナを活用した国産バナナの保管用コンテナを納品しています。
Q5.まだ具体的な仕様が決まっていなくても相談できますか?
はい。
「この作物に使えるのか知りたい」
「既存農場に温度管理できるスペースを追加したい」
「農業分野で新しい事業を検討している」
「中古リーファーコンテナを活用できないか」
といった検討段階からご相談いただけます。
用途、必要な環境、設置予定場所などを確認しながら、必要な仕様を検討します。
農業用コンテナの活用をご検討の方へ
農業用コンテナで大切なのは、最初にコンテナを選ぶことではありません。
「何を栽培・保管したいのか」「どのような環境が必要なのか」から考えることが重要です。
株式会社ピースノートでは、リーファーコンテナや断熱コンテナをベースに、農作物や用途、必要な温度帯、設置環境などを確認しながら、農業用途に合わせたコンテナをご提案しています。
まだ具体的な仕様が決まっていない段階でもご相談いただけます。
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「この作物にコンテナは使える?」
「栽培・保管に必要な設備を知りたい」
といった段階から、お気軽にお問合せください。
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